通常のミニカーは金型に亜鉛合金を射出して大量生産しますが。この製品は「アルミの無垢の塊を削出し」て作りあげます。
一般の製法とくらべて大幅に手間と時間と技術がかかる製法です。例えるなら仏像を無垢の木から彫りあげるのと同じ作り方 といえます。できあがった製品は超精密なものとなりまた無垢から削りだしたものだけがもつ凄みや存在感を放ちます。
入曽精密の主たる業務は、金属の試作加工というもので、主にF1用のワンオフの部品や人工衛星の部品等 数が少なく、難易度が高く、製作期間も短いというものです。 1968年埼玉県の県西部入間市で創業。DCAD/CAMを使った技術で製品1個1個を完成形として削りだし、作品とする新しいスタイルを確立しました。常識では考えられない難しさ・作り込みに手間隙を掛けてるため数量が作れないというところが特徴です。
そのような中で自社の技術を磨き上げ完成したのが「アルミ削り出しのバラ」(2002年12月)「世界最小0.3mmのサイコロ」(*2)(2004年9月)金属加工では作れない不可能と思われるやわらかさ・緻密さの表現が特徴です。